Martの慢性ルアー熱闘病記

うわっ！けっこう降ってるな……。
こりゃ、出るの難しいか……。

午前３時半、仕事を終えて車に乗り込んだが、容赦なく雪は降りしきる。
前回の記事からおよそ１週間、釣りから遠ざかる日が続き、今日こそは、たとえ時間はわずかにしてもそろそろ釣りにいけるかもと期待して、頑張っていたのだが。

しかし、この状況では仕方がない。
フロントガラスに降り積もる雪を見つめつつ、気持ちの整理をつけようとしている。

ここのところまとまった空き時間がないから、身体が空いたら『休む』以外の選択肢はなかった。
睡眠不足の頭痛にもみまわれていたし。
釣りに行けるだけのまとまった時間があると考えた今日でさえ、次の出勤までの空いた時間は５時間弱。
常識の尺度なら、終業して始業までの間隔としては短すぎる。

疲れてんだし、休むのが普通だろ。
しかし今夜は、なぜか諦める踏ん切りがつかない。

そうか、釣りに行くのを遮ったのは、時間や疲れのせいではなく、今日は天候なんだ。
無風で月でも出ていたら、間違いなくルンルンで出かけていたはずだもの。

思えばここしばらくで天候を理由に釣行をあきらめるのは始めてじゃないか？
前回もブリザード隙間釣行だったし。
だから、まだ行けるという意識が消せないんだ。

ダメで元々と思いつつ、途中で諦めがつくだろうとも思いつつ、海へと向かう。
寝ときゃいいのにと思う自分もいて、迷いを消せていない。

途中強くなる雪に何度もあきらめかけつつ、結局現地着。
ここまで来て竿を出さないわけはなかろう。


しかしここまで来てまたしても……嫌な予感……。
やっぱり、またやった…忘れ物。
レインウェアなし、またしてもグローブなし、そして今回はなんと室内履きのまま……。

まともな釣りをする気あんのかい！

やっぱりもう帰ろうか・・・・と思っていたら雪が小降りに。
ええーい！こうなりゃやけだ！
行ったれ～！！

今は雪というかみぞれのコンディション。
準備ですでに手の感覚は逝ってしまっている。

１投目
あたりなし。
指先が痛い。
この辛さは魚信があれば、埋められるはず。

2投目
寒さからか、明らかにいらついて途中からリトリーブスピードが速くなる。
乾燥した雪と違って、みぞれは氷水の中に手を突っ込んでいるようなものなのかもしれない。
前回より明らかに辛い。

3投目
指先の感覚がなくなり、もたつく。
ようやくキャストしたが、ルアーの状況は全く感じられない。

ハンドル5～６回転ほどで見切る・・・・これで釣れても楽しくないぜ！
撤収。

我ながら、今日こそは自分のアホさ加減に心底悔いる。
バカは釣り師にとってときにほめ言葉にもなりうるが、今回はバカではなく、間違いなくアホ。
たったこれだけの時間でびしょ濡れになるんだから、始める前の状況判断ですでにおかしいことに気がつくべきだった。
行動が、もはや健常者のそれではない・・・・。


ふとんに入り、考える。
明日は休憩時間に忘れ物をチェックしてそろえなおそう。
どうやらここ最近私を包み込んでいた、闇は去っていったようだ。
明日からは連荘釣行、行けちゃうかも＾＾。

今回のはそのプロローグということで納得しよう＾＾。