Martの慢性ルアー熱闘病記

今週、お盆期間中をいいことにルアーマンとして現場復帰を果たしてまいりました。
月曜から今日まで４朝マズメ中、３回出撃です。
頑張ってるでしょう（笑）。

そしてそこには素晴らしい出会いのシーンが待っていました。

この間の目標はマゴチとタコ。

マゴチは、キスがいるエリアを底をズリズリして狙う作戦（釣ったことないのでこれでいいのかどうかはわかりませんが＾＾）。
キス釣りはここでは遠投が有利・・・・だと思う。
よって遠投重視・沈み重視で魚道ヘビーサーファーをセレクト。
えっ？マゴチにはワームの方が効く？
そうかもしれませんが、ワームだと飛距離をうまく稼げないので・・・・（やり方が悪い？私だけ？）。

タコは、タコエギ『タコやねん』とオーソドックスに堤防のヘチを探るテンヤを持ち込む。


その日は、日の出からおよそ１時間後まではマゴチオンリーと決めていた。
しかし、釣れない・・・反応すらない・・・・。
表層をさらさらと引くのと違い、ボトムをゆっくりズルズルやるのは何だかちょっともどかしい。
エソでもフグでも何かのアタリがあればまだ楽しいのですが、ゴミ以外に釣果なし。
次第に周りの釣り人のほうに意識が移動を始める。

すると・・・・・６０歳は過ぎているだろうか、初老の男性が堤防の際をゆっくり歩いてこちらに向かってきている。

『あらま、タコ釣りだ！！先を越された！！！』

まだ探られていない残りの堤防の際を慌てて準備して探るべきか、今日は仕方なしと諦めるべきか・・・・
ええ～い！俺だってタコ釣りたいぜ！
マゴチは全然アタリもないし～・・・・・

しかし・・・・自分はその初老の男性の姿に釘付けになってしまう！

その男性、タコ狙いでテクトロ？しながら、歩いた箇所のゴミを拾っている。
片手にブッ太いロッド、もう一方の手にゴミ。
ひょいひょいとしゃがみながらゴミを集めている。

しかも私の手前に来ると（まだ全然離れているのに）、
『あっすみません』と、テンヤをささっと上げ、また離れて釣りを再開している。

おおっ～、マナーまでいい！！！

どうせ釣れない私の釣りなんて邪魔しても全然問題にならないのに～（笑）。

ちゃんとしている人はいるんですね～。ちょっと感激～。

海が、ここが、本当に好きなんですね～、この方。


おい、そこのでっかいボラを陸に投げ捨てたおやじ！
そっちのタバコの吸殻をぽいぽい海に投げ捨ててるおやじ！
『ここの角、今から俺が竿出すから向こう行って釣って！』って先に来て釣っている俺を追い払おうとした団子釣りのおやじ！

お前らみんな爪の垢でもいただいて飲みなさい！！！


あれ？初老の男性が早足でこちらに向かってくる！！
おーっ！！！ロッドの代わりにタコが～！！！！
ちゃんと釣ったのかよ～！感動！！！

堤防の根っこに置いたクーラーボックスにタコを入れると、後片付けをしてささっと帰宅。
賞味３～４０分の釣り。

ん～出来る人だなあ～。


えっ私？全然出来ない人です・・・・（泣）。
先回りしていたら、釣れたかもしれない？いやいや結果は同じなんでしょう＾＾。
でもこの男性の行為に感動してか、毎朝堤防でゴミをちょいと拾ってます。

は？釣果の方ですか？
マゴチ、タコは当然のごとく無しです。
この３日で釣った魚は、偶発的に釣れたこれ１尾。

太めで、いい引きしてくれましたが、３０センチには届きませんでした・・・。

何しろ今は、この出会いに心を洗われました、感謝。